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インド派遣で学んだこと

平素より、同志社大学体育会ラグビー部にご声援を賜り、ありがとうございます。

 

2月16日~3月13日にかけての約1か月間、弊部部員4名がJICA(青年海外協力隊)の一員として、インドでのラグビー普及活動を終え帰国しました事をご報告いたします。

 

以下参加メンバーからのコメントになります。

 

 

北堀 誠博(3回生・名古屋高校)

 

今回のインド派遣で、私は「感謝」について考える機会が多かったです。私たちが派遣されたオディッシャ州のKISSという学校は衣食住・教育が全額無償で、経済的に余裕があるとはいえない学校です。そのため、ラグビー部の生徒は毎日同じ服を着ていたり、スパイクではなく運動靴、さらには、運動靴がなく裸足でプレーをする生徒も多くいました。また、街に出ると、小さな子どもと道の上で生活する家族もいました。日本とは大きく乖離した環境で1か月間過ごし、今、自分のこの環境は当たり前ではないということを再認識しました。大学で学べている、ラグビーをできている、不自由なく生活ができているということは、家族、友人、学校関係者、コーチ、チームメイト、たくさんの方々のおかげです。今はまだ学生ですが、勉学・ラグビーを通じて人間として成長をし、将来社会人になった時、社会に、また、周りの人にこの「感謝」を還元できるようこれからも精進してまいります。

 

 

中村 大洋(3回生・國學院久我山)

 

私は15歳から19歳の男子カテゴリーを担当しました。3週間という短い期間で子どもたちに何を残せるかを考え、まず現状レベルの把握と問題点の提起、そして目標設定を行いました。子どもたちは皆、ボールを持って走ることが大好きでランスキルがとても高いと感じた一方、数的優位があってもパスをしない子が多く簡単にトライを取れる場面を逃していることがよくありました。そこで"相手を引きつけて味方を生かすパスが出来るようになる"ということを目標に掲げ、基本的なキャッチパスや2対1を繰り返し練習し、相手を引きつけてパスをするということを徹底的に教えました。とにかく子どもたちは試合が大好きなので、勝ち負けの要素を作るために基本的な練習でもチームを2つに分け、トライ数やミスなく出来た回数など様々な要素で勝負をするなど工夫しました。最終的には難易度の高い4対3の練習まで少ないミスでこなせるようになり、相手を引きつけてパスをするという意識をカテゴリー全員に浸透させることができたと感じます。午後練習の最後に必ずゲーム形式でタッチフットを行うのですが、個人技でのトライが多かった最初の頃に比べて、3週目ではパスを繋いでのトライが明らかに増え、指導の成果を目に見える形で実感できたことをとても嬉しく思っています。目標達成へのプロセスを自分で考え実行し、結果を出すということを今回の派遣で経験できたことは自分の中で大きな自信になりました。この経験を今後の大学生活、社会人でも生かしていきたいと思います。

 


 

 

コーエン モーガン 一稀(3回生・京都成章)

 

僕はインドでの1ヶ月間の滞在で、予想とは違い人々の優しさに触れることができた。道に迷っていたら丁寧に案内してくれたり、自然に話しかけてくれる人が多く、前のイメージよりも良い印象を持った。インドの大学で行われた日本語教室では日本のアニメや食べ物に興味を持つ人が多く、日本への理解がお互いに深まったと思った。帰国後は、インドで感じた常に注目を浴びることがなくなり、少し寂しさを感じている。日本での生活では「当たり前」が身についていたが、インドでの経験でその部分が大幅に変わった。日常の恵まれた環境に感謝しようとより一層思い、それを続けたい。また、ラグビーを通じてシニア学年の子供たちから日々意識出来ていなかった心の強さを学んだ。その経験を同志社で生かしたいと思う。

 


 

廣崎 颯太(3回生・筑紫高校)

 

今回のインド派遣は自分にとってとても価値のあるものになりました。まずは、初めての海外経験で日本での常識が全て通じない世界を見ることができました。日本では当たり前にある綺麗な水、グラウンド、食事など全てがインドでは貴重な物でした。また、インドの子供達にラグビーを教えて感じたのは練習に臨にあたっての積極性です。ラグビーが大好きで喧嘩が始まるほどの熱さを持って練習してくれました。また、20歳以上のシニアの試合を見た際、チームのためにタックルで体を張り常に立ち続けてる姿に刺激を受けるものがありました。今回の派遣は私たちが教える立場としてのものでしたが、今ある環境のありがたさや、ラグビーへの臨む姿勢をインドの環境や子供達に教えてもらいました。今回インドに行ってとても良かったと思っています。チームを1ヶ月離れた分これからの練習では誰よりも積極的にのぞみチームメイトに認めてもらえるように頑張りたいと思います。

 


 

同志社大学体育会ラグビー部

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